Delight U for Students

DeNAとcshoolで創設したUX/UIを学べるオンラインスクール“Delight U”。その学生版のスピンオフ企画として“Delight U for Students”があり、私はそこで主にデザインフェーズの講師として参加させていただきました。

delight u for students

http://delight-u.school/students/

UX/UIを学べるオンラインスクール

約10数名の学生が集まり、2ヶ月間の大切な春休みをフルに使って、本気でUI/UXデザインを学びます。美術系大学から来ておりデザイン制作に慣れている生徒ももちろんいますが、デザインとは関係ない総合大学から来ている生徒もいます。
それぞれ、自分の得意、不得意をこのスクールで見つけ、長所を伸ばす生徒もいれば、思いがけないところで成長を見せる生徒も出たりします。

サービスデザインからフロントエンドまで

授業の内容は、講義と実技の2形式で、サービスデザインからデザイン基礎、フロントエンドプログラミングと一連の技術を身につけて、グループワークでは仲間として、また課題発表ではライバルとして同じ志をもったメンバーが切磋琢磨します。
例えばデザインの講義では、書体の歴史やカーニングといった基礎から学びます。

学生は講師の他に、現場の第一線で働くDeNAのデザイナーがメンターとして付き、プロの目線でフィードバックがもらえるとても贅沢な環境です。
課題発表では、プロの目線で厳しいフェードバックがある為、学生は皆、緊張。厳しい意見をもらい悔し涙を流す生徒も時には居ますが、メンターも学生も本気だから成長できる環境がそこにはありました。

制作課題内容

課題の内容はインフォグラフィックス、Web、モバイルアプリといくつか制作します。まずグループに別れていくつかのツールを使い、企画立案、情報設計を組み立てます。
次にターゲットやコンセプトが決まれば、個人にわかれ、プロトタイピングを用いてユーザーシナリオを意識しながら遷移や設計を組み立てていきます。
最後にデザインツールのSketchを使い、サービスロゴやUI、グラフィックなどを作って行きます。制作の早い生徒はトランジションやアニメーションまで作り込みます。
脳みそをフル回転で使い、短いものでは1週間、長いものでは3週間をかけて課題を作るので、発表が終わったら皆グッタリです。

今後、UIデザイナーに求められるもの

美術の大学やデザインの専門学校の学生でもタイポグラフィやレイアウトの基礎をしっかり勉強できていなかったりしますし(当時の私)、プログラミングの技術も独学では現場レベルでは使えなかったりします。無料で講師とメンターがしっかりついて基礎を学べた学生は、就活をしている他のライバルたちに圧倒的な差をつけた状態になったのでは無いでしょうか。

また、デザイナーにも企画や設計などのサービスデザインのクオリティを求めるところは、他の企業とは違いDeNAさんらしさや、今デザイナーに求められる技術のトレンドを感じました。
どのデザイナーもそうだと思いますが、少なくともモバイルアプリのデザイナーには今後もデザインの基礎知識だけではく、広い視野で考える力やコミュニケーション力が欠かせないものになっていきそうです。