本を出版しました!『現場のプロがわかりやすく教えるUI/UXデザイナー養成講座』

3月28日に秀和システムから私の単著が発売されることになりました。
わ〜!うれしい!
書籍名は『現場のプロがわかりやすく教えるUI/UXデザイナー養成講座』です。

Amazonでも予約発売始まっています。

ブログで本を書くことになったきっかけやどんな思い出書いたか少しご紹介します。

現場のプロがわかりやすく教えるUI/UXデザイナー養成講座

まず去年にオンライン授業のSchooで「UI/UXデザインのはじめ方」という全5回の授業をさせて頂いた際に、書籍の執筆依頼を編集者の方に頂きました。過去にイベントで面識があった方で、Facebookの投稿を見て声をかけて下さりました。これまで共著の経験はあったものの、今回は一人でどうしても書きたい!と考えていたため、不安はあったものの、単著にチャレンジしました。

schoo UI/UXデザインのはじめ方

UI/UXデザインを学ぶ最初の一歩に

書籍のテーマですが、10年の講師経験とSchooでの授業をベースに考えてみました。ターゲットも初心者向けにするか、デザイナー以外も読めるようにするか、どの章が重要かなど、悩みました。

まず大きなテーマとして、UI/UXデザイナーがまず最初に簡単に学べる書籍が無いということでした。UIデザインに特化したものやUXデザインに特化した本はたくさんありますが、少し初学者には難しく、またそのつながりを丁寧に説明した本がまだ日本では発売されていませんでした。また、教科書的で実務から離れているようなものであったり、実務すぎて初学者にはわかりづらいものなど、どちらか一方に偏りがあるように感じました。私はUIデザインを約10年学校の授業の中で教えてきましたが、授業で1年を通して学ぶような範囲を一冊にまとめたいなと思ってこの本を書きました。

また、周りでもUIデザインを勉強したいけど、どこから勉強したら良いかわからないという意見や、私自身もUIデザインやUXデザインを学び始めた時、その学習が必要な範囲の広さに混乱した経験から、UI/UXデザインを学ための「地図」を作りたいという思いも込めています。

他にも、矢野りんさんが2011年に書かれたの本で、私がデザイナーになりたての頃に読んで大好きだった本である『ウェブデザインのつくり方、インターフェイスデザインの考え方。』を参考に浅く広くUIデザインの全体像を解説する本にすることにしました。矢野さんの本も11年前ではありますが、Webデザインのことはもちろんのこと、UX、心理学、プロトタイピングと当時から新しいテーマを多く取り上げていました。この本を2023年に出すなら、矢野りんさんだったら、どんなキーワードを入れるだろう。なんてことを考えながら全体像を考えました。

私の本では、デザイン思考のプロセスに沿って章を分けデザインの考え方やUXデザイン、UIデザイン、エンジニアとの連携からキャリアまでとても広い範囲に挑戦しました。
・第1章 UI/UXデザインとは
・第2章 デザインプロセス
・第3章 ナビゲーションとインタラクション
・第4章 デザインシステム
・第5章 データ作成とエンジニア連携
・第6章 キャリアと勉強方法

たくさんの方にサポートいただきました

原稿は自分の視点だけだと不安だったので、たくさんの尊敬する方々にアドバイスをいただきました。WebやデザインのPodcast「Automagic Podcast」でも有名な長谷川泰久さん、株式会社LegalOn Technologies デジタルプロダクトデザイナー 矢野りんさん、Xデザイン学校で私も教えて頂いた株式会社Xデザイン研究所共同創業者CDO 山崎和彦先生、私の講師業での先生であるデジタルハリウッドで講師をされている米倉明男さん、株式会社グッドパッチ ReDesigner キャリアアドバイザーの宮本実咲さん、元C Channel同僚のフーさん、Xデザイン学校チームメイトでセブンデックスの三澤英知さんと、たくさんの方に相談にのっていただきました。みなさん忙しい中、親切に快くお話を聞いてくれてとても感謝でいっぱいです。

その他にも原稿のレビューや、各章の相談に大切な友人、知人のみなさんにご協力いただきました。本当にありがとうございました!!

原稿執筆は大変なものでした。お正月も妻の実家の部屋にこもり、通っている大学院の授業もお休みし、土日も妻に家事や育児をお願いし、いろんな方にたくさん迷惑をかけながら執筆時間を捻出しました。書籍の原稿も書き慣れていないので、スピード感やボリューム感も全くわからなかったにも大変な部分でした。

完成と今後の計画

入稿締切ギリギリまで、本当にこの低い完成度で本が出てしまうんだろうかと、ヒヤヒヤドキドキしながら執筆をしていましたが、何とか本が書けたことに安堵しています。
精神的にはとても辛かったですが、妻や子供のサポートはもちろんのこと、大学時代の友人が書籍デザインの相談に乗ってくれたり、尊敬するデザイナーの方々もとても親切にアドバイスをくださって、心の支えになりました。本当にみなさん、ありがとうございました。

書籍の内容に自信は正直ありませんが、講師を10年やってきて、UIデザイン初学者に知ってほしい内容をぎゅっと一冊に詰め込んだので、ぜひ皆さんにも読んでいただきたいと思います。

今後としては、書きたかったけれど時間が足りず書けなかったテーマもたくさんあるので、noteなどで情報を発信していきたいと考えています。
さらに、クリーク・アンド・リバー社での発売記念ウェビナーや、Schooでの追加授業も決定しましたので、ぜひそちらも注目ください。

改めて、本の執筆に関わってくださった全ての方々に感謝申し上げます。そして、これから手に取っていただく読者の皆さんにも、心から感謝いたします。どうぞ、『現場のプロがわかりやすく教えるUI/UXデザイナー養成講座』を楽しんでいただけると嬉しいです!