水野学さんの『アウトプットのスイッチ』刊行記念トークショーに行ってきました

アートディレクター/クリエイティブディレクター・水野学さん(good design company 代表取締役)のトークショーに参加しました。2012年4月6日に発売された『アウトプットのスイッチ』(朝日文庫)についてのお話がメインでした。

ノートに4Pほどメモを取って心に残った言葉はいくつかあったけど、今回の本の核の部分のことを載せますね。

「〜っぽい」分類のお話。

水野さんがデザインした中川政七商店のくつしたブランド「2&9」の話で出た、「〜っぽい」分類で「靴下っぽい」デザインをつくるという話は、あまり納得できない部分もありました。みんなが靴下っぽいデザインを作ってしまえば、同じデザインがたくさん出回ってしまうから。

でも、的外れなデザインにならないようにこの分類をして、最後にプラスαで企業やショップのブランドイメージを足すのと良いのかな? とは思いました。そうすれば、ブランドイメージを持ちつつ、本質的なところを突いた商品になると思ったから。

具体的な使い方として、ブライダルのページをデザインすると想定して「ブライダルっぽい」分類していくと、、

色は白、またはピンク。
フォントは、スクリプト。
ビジュアルだと、教会や新郎新婦の写真。
言葉にすると、やさしい、ゆったり、幸せなどがマジョリティなのではないでしょうか?

あとはそこにブランドのイメージを併せて。

これをぱっとすぐ出すのが難しかったりするので、消去法で出していくと良いと水野さんは言われていました。会場でも挙手で、いろんな「〜っぽい」分類をしましたが、ほぼ9割は皆さん同じイメージを持っているようでした。

そう考えるとデザイナーは、より普通な感覚をもっているひとが向いているし、デザイナーになりたい人は普通の感覚を持てるように努力しないといけないなと思いました。

流行のテレビ番組や音楽、新聞等の情報も普段から適度に採るようにしないと心がけたいと思いました。

「〜っぽい」分類、すぐに仕事でやってみようと思います!